進入コース分析|「1号艇」と「1コース」は何が違うのか
競艇のデータでよく見る「1号艇の勝率」は、正確には枠番の話です。実際に結果を決めるのは、スタート時にどのコースから発進したか。この2つは同じようで、はっきり違います。
89.5%枠なり進入率
54.9%1コースの1着率
1.9%6コースの1着率
870,422集計した出走
コース別の成績
| コース | 出走数 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
|---|---|---|---|---|
| 1コース | 145,483 | |||
| 2コース | 145,485 | |||
| 3コース | 145,472 | |||
| 4コース | 145,366 | |||
| 5コース | 145,279 | |||
| 6コース | 143,337 |
1コースの1着率は54.9%、6コースは1.9%。その差は約29倍です。第1ターンマークまでの距離が内ほど短いという、コース形状に由来する構造的な差がそのまま数字に出ています。
枠番とコースのズレ = 「前づけ」の影響
枠なり進入率は89.5%。つまり約10回に1回は枠どおりに進入していません。外枠の選手が内側に押し込む「前づけ」が起きるためです。この差は、枠番別とコース別を並べると一目で分かります。
| 番号 | 枠番別の1着率 | コース別の1着率 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1 | 55.1% | 54.9% | +0.2pt |
| 2 | 14.1% | 13.8% | +0.3pt |
| 3 | 12.6% | 12.5% | +0.1pt |
| 4 | 10.1% | 10.8% | -0.7pt |
| 5 | 5.9% | 6.1% | -0.2pt |
| 6 | 3.1% | 1.9% | +1.2pt |
いちばん重要な発見: 6番の行を見てください。6号艇(枠)の1着率は3.1%ですが、6コース(実際の進入)は1.9%しかありません。差は+1.2ポイント。
これは「6号艇が勝つとき、その多くは6コースから勝っていない」ことを意味します。前づけで内側に入り込んだときにこそ、大外の選手は勝機を得ている。「6号艇だから消し」ではなく「6コースなら消し」が正しい読み方です。
これは「6号艇が勝つとき、その多くは6コースから勝っていない」ことを意味します。前づけで内側に入り込んだときにこそ、大外の選手は勝機を得ている。「6号艇だから消し」ではなく「6コースなら消し」が正しい読み方です。
1コースは誰のものか
1号艇が実際に進入したコースの内訳は次のとおりです。
- 1コース … 98.8%
- 2コース … 0.9%
- 3コース … 0.1%
1号艇はほぼ確実に1コースを取ります(98.8%)。逆に1コースを取った艇の内訳を見ても、その98.6%は1号艇です。つまり内枠では枠番とコースがほぼ一致するため、1号艇の話をするぶんには枠番で語っても実害はありません。
問題は外枠です。枠番とコースが乖離するのは主に4〜6番であり、ここを枠番だけで判断すると評価を誤ります。
まとめ
- 枠なり進入は89.5%。残りは前づけなどで入れ替わる
- 1コース54.9% 対 6コース1.9%。枠より「実際の進入」が結果を決める
- 内枠は枠番=コースとみなしてよいが、外枠は乖離が大きい
- 6号艇の勝ちの多くは「6コースからの勝ち」ではない
データについて: BOAT RACE公式が配布する競走成績アーカイブを取り込み、当サイトが独自に集計したものです。他サイトのデータや予想を転載したものではありません。着順が正しく取得できたレースのみを対象としています。