対象 2021年1月3日〜2026年9月6日 ・ 163,054レース ・ 3,782節

節間成績|「今節好調」はどこまで買う理由になるか

競艇は同じ選手が同じ会場で数日続けて走ります。だから「今節は動きが良い」という見方が生まれる。では節内の成績は、次の走りをどれだけ言い当てるのか。実力による見せかけを取り除いて測りました。

5.561選手あたりの節内出走
15.0pt節内成績による1着率の差
3.4pt実力を揃えると残る差
25.3pt全国2連対率による差

そもそも「節」とは

競艇の開催は数日間ひとまとまりで行われ、これを「節」と呼びます。公式データに節の通し番号はありませんが、番組表の「◯日目」から初日を逆算すれば会場ごとに一意に決まります。この方法で3,782節を復元しました(同じ日目が二重に現れる取りこぼしは0件)。

節の長さ節数割合
1日399
10.5%
2日635
16.8%
3日889
23.5%
4日853
22.6%
5日539
14.3%
6日458
12.1%
7日9
0.2%

1選手が1節で走る回数は平均5.56走。つまり節の後半には、その選手について数走分の実戦データが溜まっている状態になります。

節内の直前レースの着順 → 次の走りの成績

まず素朴に、同じ節の1つ前のレースでの着順ごとに、次走の成績を見ます。

節内の前走着順次走数1着率3着内率
1着134,403
18.9%
56.4%
2着131,643
18.2%
53.6%
3着130,181
18.1%
53.4%
4着以下377,289
14.3%
44.5%

前走1着なら次走1着率18.9%、前走4着以下なら14.3%。差は4.6ポイントあります。ただしこの数字はまだ信用できません。前走で勝てる選手は元々強く、内枠を引きやすいからです。

コースを揃えて見る

そこで、次走の進入コースごとに切り分けます。同じコースから出た者同士なら、枠の有利不利は消えます。

節内の前走着順1コース2〜3コース4〜6コース
1着66.6%
17,965走
16.0%
46,316走
8.5%
70,122走
2着60.4%
22,580走
14.2%
40,753走
6.7%
68,310走
3着57.5%
23,930走
13.2%
43,611走
6.5%
62,640走
4着以下50.4%
63,492走
10.4%
129,135走
4.6%
184,662走

1コースからの1着率は、前走1着の選手が66.6%、前走4着以下の選手が50.4%。コースを揃えてもなお差は残りますが、生の数字より小さくなります。

節内の平均着順で見る(本題)

1走だけでは偶然に振り回されます。その節でそれまでに走った全レースの平均着順を「調子」の指標として、次走の成績を見ます(3着までしか公式に取れないため、4着以下はすべて4着として計算)。

節内のそれまでの平均着順次走数1着率3着内率実力を揃えた場合の1着率
1.00〜1.75着30,767
26.8%
66.1%
18.6%
6,252走
1.75〜2.25着57,897
24.3%
63.2%
18.9%
13,516走
2.25〜2.75着135,396
19.8%
57.1%
17.5%
37,149走
2.75〜3.25着151,599
17.3%
52.1%
17.6%
43,451走
3.25〜4.00着235,371
11.8%
40.1%
15.5%
48,342走

いちばん右の列が肝心です。ここは全国2連対率が30〜40%の選手だけに絞った数字。つまり「同じくらいの実力の選手の中で、今節の調子だけが違う」状態を比べています。

結論:「今節好調」の効果は、思っているよりずっと小さい。

節内平均着順で切ると1着率は26.8% → 11.8%、差は15.0ポイント。ところが実力(全国2連対率)を揃えると、同じ切り方でも差はわずか3.4ポイントに縮みます。

比較として、全国2連対率そのものによる1着率の差は25.3ポイント

つまり「今節の成績」が持つ情報の大半は、もともとその選手が強いという事実の言い換えです。節間成績を見て買うくらいなら、素直に全国2連対率を見たほうが効きます。
ただし3.4ポイントは0ではありません。実力が拮抗した相手同士を比べるときの、最後の一押しとしてなら意味があります。

節内で何走目か

「初日は動きが読めない」「終盤は疲れが出る」といった話もあります。節内の出走順に並べると次のとおり。

節内の出走順出走数1着率3着内率
1走目169,550
17.8%
51.8%
2走目162,486
14.7%
46.9%
3走目147,400
16.1%
49.1%
4走目128,436
16.9%
50.2%
5走目108,595
16.0%
49.1%
6走目以降226,599
17.7%
51.8%

ほぼ横ばいで、はっきりした疲労の傾向は見えません。2走目がやや低いのは、初日の成績で枠の巡りが変わることの影響と考えられます。「何走目か」自体を買い材料にする根拠は薄いと言えます。

日目が進むと堅くなる

日目レース数1号艇1着率3連単平均
1日目28,911
52.3%
7,473円
2日目29,024
51.4%
7,222円
3日目28,585
50.9%
7,026円
4日目28,531
54.0%
7,125円
5日目23,663
60.5%
7,402円
6日目18,257
61.5%
7,082円

1日目52.3% → 6日目61.5%。終盤ほど堅くなります。

これは「調子」の話ではありません。 節の終盤には準優勝戦・優勝戦が組まれ、予選成績上位の選手が内枠に入ります。日目の効果とレース種別の効果は完全に交絡しており、この表だけから「終盤は堅い」と読むのは誤りです。同じ予選同士で比べれば差はずっと小さくなります。

まとめ

データについて: BOAT RACE公式が配布する競走成績アーカイブを取り込み、当サイトが独自に集計したものです。他サイトのデータや予想を転載したものではありません。着順が正しく取得できたレースのみを対象としています。

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